5.賓客のための特別な部屋
(清水歴史探訪より)
この奥にも賓客のための、特別な部屋が用意されています。
「このお部屋の向こうが書院、こっちが小書院(こじょいん)っていう形に名称されています。
お部屋が2間ありますけど、この奥の部屋がこのお寺の最上室ということであります。このお寺にとって大事なお客様がお出でになった場合は、住職さんがこのお部屋でお迎えするという風に聞いております。向こうがその接見の間ですね。こっちが控の間、次の間って言うんですかね。
で、まず最初にここに『潜龍室』とこう書かれた扁額があるんですけど、これが朝鮮通信使の本物の字なんです。こういうものなんです、朝鮮通信使の真筆(しんぴつ)のものは。」
「これ墨で書いてあるわけですね。」
「墨ですね。ですから墨(すみ)で書くから墨書(ぼくしょ)。あるいは染める筆、染筆(せんぴつ)って言います。
扁額にするためにはこの墨書(ぼくしょ)が必要だったんです。こういうものが48点ありますよということで、それらが世界記憶遺産に申請済みっていうことになります。はい、その墨書(ぼくしょ)の1枚が、ここにあります。」
「これ墨で書いてあるわけですね。」
「墨ですね。ですから墨(すみ)で書くから墨書(ぼくしょ)。あるいは染める筆、染筆(せんぴつ)って言います。
扁額にするためにはこの墨書(ぼくしょ)が必要だったんです。こういうものが48点ありますよということで、それらが世界記憶遺産に申請済みっていうことになります。はい、その墨書(ぼくしょ)の1枚が、ここにあります。」
下は花鳥図(かちょうず)と言いまして、四季折々のお花とか小鳥とかそんな優しい絵柄になっています。
それから右側がどうやら朝鮮の故郷の絵のようだということで、これは精度はちょっと低いかもしれませんけども、全く当たってないことはないと思うんですけどね。」
「ここも国際色豊かということですね。」
「そういうことになりますね。」
「はい。」
では、清見寺には「逆さ葵の御紋」はあるのでしょうか?
あります。いくつもあるのです?
次に、これらの「逆さ葵の御紋」はどうして作られたのでしょうか?
この説明を私がいたします。世の中には、いつでも反逆児とかひねくれ者、いたずら好きなどがいるのです。間違ったことがばれたら『切腹もの』、だからこそスリルがあるのではないでしょうか?