4.オリヴァー・スタットラー氏の紹介
(清水歴史探訪より)
太平洋戦争終結後、破れた日本は連合軍に占領されます。水口屋は、アメリカ軍の保養施設として使われましたが、そこにやってきた軍人たちにも強い印象を与えました。
「こちらの方で注目していただきたいのは、こちらですね。
オリヴァー・スタットラー氏ですね。」
「はい。外国人の方ですね。」
「そうですね。こちら、第二次世界大戦後、一時、アメリカ軍の保養地となりました。週末になりますと、横浜・東京のほうからアメリカ軍の方がこちらの方に保養にみえられました。
このオリヴァー・スタットラー氏もその中の一員でして、日本旅館に泊まることは初めてだったみたいで、この日本のおもてなしがだいぶ気に入ったようでございます。
「はい。外国人の方ですね。」
「そうですね。こちら、第二次世界大戦後、一時、アメリカ軍の保養地となりました。週末になりますと、横浜・東京のほうからアメリカ軍の方がこちらの方に保養にみえられました。
このオリヴァー・スタットラー氏もその中の一員でして、日本旅館に泊まることは初めてだったみたいで、この日本のおもてなしがだいぶ気に入ったようでございます。
写真は、水口屋の展示室にあった『オリヴァー・スタットラー氏』
スタットラーのJapanese Pilgrimageについて
オリバー・スタットラー氏は、四国巡礼をして『Japanese Pilgrimage』を書きました。四国八十八箇所の霊場をすべて巡っているのです。残念ながら、日本語の訳はないようです。
スタットラーの影響で、四国巡礼をした記事を紹介します。
(2013年 徳島新聞より)
オーストラリア人女性のレイチェル・クライヴさん(40)は、昨年9月、長期休暇を利用して初来日し、念願の歩き遍路に挑んだ。
遍路文化を知ったのは大学生のころ。米国の遍路研究者オリバー・スタットラー氏の著書を読み、「エキゾチックで不思議な世界」と、強く心を引かれた。
異国の地を一人で歩く旅となるため、言葉の壁や生活習慣の違いに不安はあった。しかし、遍路を始めると、不安はすぐに吹き飛んだ。「誰もが親切なんです。こちらから尋ねる前に、困ったことはないかと声を掛けてくれて心強かった」
行く先々でお接待を受けた。しばらくして「同行二人」の精神で、お遍路さんと共に歩いている弘法大師への接待でもあると聞き、遍路文化が四国の人々に深く根付いていることを知った。
よみがえった芸術ー日本の現代版画
最後に紹介するのは、オリヴァー・スタットラー著『よみがえった芸術ー日本の現代版画』です。
オリヴァー・スタットラーは、戦後米軍の文官(予算管理官)して来日、日本の創作版画に魅了され世界有数の版画コレクターになりました。また、各地を歴訪、日本文化の研究家にもなりました。
オリヴァー・スタットラーは、戦後米軍の文官(予算管理官)して来日、日本の創作版画に魅了され世界有数の版画コレクターになりました。また、各地を歴訪、日本文化の研究家にもなりました。
1956年に『Modern Japanese Prints: An Art Reborn』を著しました。創作版画愛好家のあいだでは長くバイブルとも目されてきた日本の現代版画の解説書です。本書はこの原書を翻訳したものです。
というわけで、早速、購入してみました。以下、気に入った版画を紹介いたします。