5.終わりに
底と蓋と、それから側面というのがあって、それで成り立っていたんですけども、現代のものになると、缶詰自体がもう二点式になりますね。上からこうかぶせるようにして、圧着といいますか、圧縮をして缶詰を作って、その下に底をつけるといいますか、逆さにして蓋を付けるような感じで、二点式で作っておりますので、その部品をちょっと紹介しています。」
「壁に展示されているのは、板に印刷をした段階、平らな板なんですね。」
「そうです。金属板に印刷しておいて、これを丸く切り取っておいて、上から圧をかけることによって、天井部分と側面とを一気に作ってしまうという。」
「ちょうどカップのような形になるんでしょうか。」
「そうですね。今は作り方もかなり簡易といいますか、簡単にできるように考えられておりますね。」
「壁に展示されているのは、板に印刷をした段階、平らな板なんですね。」
「そうです。金属板に印刷しておいて、これを丸く切り取っておいて、上から圧をかけることによって、天井部分と側面とを一気に作ってしまうという。」
「ちょうどカップのような形になるんでしょうか。」
「そうですね。今は作り方もかなり簡易といいますか、簡単にできるように考えられておりますね。」
さて、記念館の入口には、記念碑が移設されています。
「こちらにあるのは、『最低賃金全国第一号記念碑』と呼んでおります。もとは、社団法人 静岡缶詰協会の玄関に置かれていたものなんですけども、この缶詰の建物と対をなすものだ、ということでお願いをしていただいてきまして、こちらに設置をしております。」
「缶詰と最低賃金というのは、どういう関係があるのでしょうか。」
「はい、先ほどちょっと申し上げましたように、缶詰産業というのは、女性の生活を安定させるために創案された事業ですので、そのことを考えて、昭和31年に静岡県内の缶詰企業の間で、職員と社員の最低賃金を決定したそうです。
「はい、先ほどちょっと申し上げましたように、缶詰産業というのは、女性の生活を安定させるために創案された事業ですので、そのことを考えて、昭和31年に静岡県内の缶詰企業の間で、職員と社員の最低賃金を決定したそうです。
その昭和31年に両者間で結ばれたということを受けて、昭和34年に国で最低賃金法をつくったという風に伺っております。ですので、それを記念して、ここに最低賃金、全国の第一号記念碑というのを設置して検証したということです。」
「国の制度が定まるよりも前なんですか。」
「そうですね。国の制度よりも前に設定をされたということですね。正面にレリーフがありまして、このレリーフが女性を表しているというのも、この缶詰産業に関係していますね。」
「そういう意味でも、先進的な考え方だったんですね。」
「そうですね。全国に先んじた考え方だったと思います。」
「国の制度が定まるよりも前なんですか。」
「そうですね。国の制度よりも前に設定をされたということですね。正面にレリーフがありまして、このレリーフが女性を表しているというのも、この缶詰産業に関係していますね。」
「そういう意味でも、先進的な考え方だったんですね。」
「そうですね。全国に先んじた考え方だったと思います。」
海外の技術をいち早く取り入れ、国よりも先に女性の就業支援にも道を開いた、缶詰産業。木造の小さな資料館は、清水の大きな歴史を伝えています。
お話は、フェルケール博物館 学芸部長の椿原靖弘さんでした。
なお、フェルケール博物館では、10月2日まで企画展『缶詰ラベルコレクション』を開催しています。
清水歴史探訪~~清水歴史探訪~~清水歴史探訪~~
お相手は、石井秀幸でした。
この番組は、JR清水駅近くさつき通り沿いの税理士法人いそべ会計がお送りしました。税理士法人いそべ会計について、詳しくはホームページをご覧ください。