2.缶詰産業の始まり
「ナポレオンの時代からなんですか。」
「そうですね。恐らくフランスというのは、シャンパンとか作っていましたので、その製法として、空気を抜く、ということがやっぱり知られていたんだと思うんですね。それから、その製法がイギリスに伝わって、イギリスで缶詰になったそうです。」
「そうですね。恐らくフランスというのは、シャンパンとか作っていましたので、その製法として、空気を抜く、ということがやっぱり知られていたんだと思うんですね。それから、その製法がイギリスに伝わって、イギリスで缶詰になったそうです。」
「そうすると、この当時の缶詰というのは、あまりご家庭用というよりは、探検隊だとか、軍隊だとかそういうところが多かったんですか。」
「そうですね。まだ家庭用に一般的ではなかったようですね。面白いのは、缶詰ができてから、缶切りがすぐ発明されたのではないようですね。映画とかでも観るんですけれども、斧とかナイフとかああいうもので刺したりとかして、缶詰を開けていたようです。」
「今ですと、缶切りがなくても手軽に開けられる缶詰がありますが、これも大きな発明なんですね。」
「だと思いますね。今の若い方で缶切りを知らない方もいるかもしれないですね。パッカン、と開けてしまいますので。」
「はい。」
「そうですね。まだ家庭用に一般的ではなかったようですね。面白いのは、缶詰ができてから、缶切りがすぐ発明されたのではないようですね。映画とかでも観るんですけれども、斧とかナイフとかああいうもので刺したりとかして、缶詰を開けていたようです。」
「今ですと、缶切りがなくても手軽に開けられる缶詰がありますが、これも大きな発明なんですね。」
「だと思いますね。今の若い方で缶切りを知らない方もいるかもしれないですね。パッカン、と開けてしまいますので。」
「はい。」
缶切りについて
1810年に金属製容器に食品を入れる缶詰が発明された。これにより、食品を長期間保存・携行することが容易になったが、初期のものは殺菌の方法に問題があり、たびたび中身が発酵して缶が破裂するという事故を起こした。また、密封用のはんだに鉛が多量に含まれており、食べた人が鉛中毒で死亡する事故もあった。
1833年には缶の蓋の周りをはんだ付けし、熱で溶かして缶を開ける方式が考案された。1860年代にはブリキが発明されて、缶切りが登場するようになった。
このように、当初は缶切りは発明されず、開封は銃剣でこじ開けたり、金鎚と鑿(のみ)を用いるため、内容物が固形物に限られ、液状のドリンク類は入れられなかった。缶切りが発明されると、液体なども入れられるようになり、内容物のバリエーションが広がった。さらに、その後、缶切りが無くても開けられる様にイージーオープンエンドが発明された。
1833年には缶の蓋の周りをはんだ付けし、熱で溶かして缶を開ける方式が考案された。1860年代にはブリキが発明されて、缶切りが登場するようになった。
このように、当初は缶切りは発明されず、開封は銃剣でこじ開けたり、金鎚と鑿(のみ)を用いるため、内容物が固形物に限られ、液状のドリンク類は入れられなかった。缶切りが発明されると、液体なども入れられるようになり、内容物のバリエーションが広がった。さらに、その後、缶切りが無くても開けられる様にイージーオープンエンドが発明された。