保蟹寺(ほうかいじ)
住 所:〒424-0061
静岡県(シズオカケン)静岡市清水区(シズオカシ シミズク)大内(オオウチ)539
電話番号:054-344-5311
最寄のバス停
大内観音入口バス停 から徒歩7分(486m)
北街道線_216・新静岡新宿線・駿府ライナー
大内西バス停 から徒歩9分(674m)
北街道線_216
押切西バス停 から徒歩12分(910m)蟹を祀っている寺院は、日本に3つしかないそうです。1つ目は、国宝の釈迦如来像を有している京都・木津川の蟹満寺であります。このお寺、今昔物語にも登場する由緒あるお寺です。2つ目は、岐阜・可児(かに)郡の願興寺であります。屋根瓦まで蟹がある蟹ずくしのお寺です。
そして、3つ目が、今日の『保蟹寺(ほうかいじ)』であります。
保蟹寺がどのように成立したのか?『保蟹寺由緒』と記載された冊子を入手しました。この資料、大正天皇の大典(たいてん:即位の儀式)を記念して、高部村詩に編集記載されたものだそうです。大正天皇の大典は、京都御所で大正4(1915)年11月10日と昭和3(1928)年11 月10日に行われました。したがって、作成されたのは今から100年程前になります。さらに、この研究は明治時代の実童和尚のよるものとのことであります。
このお寺、はっきり言って小さなお寺です。現住職の日沢義孝(ぎこう)さんによると昭和の時代には、無住職の時もあったそうなのです。このような小さなお寺にも昔からの由緒があり平安時代から今日に至るまでの歴史があるのです。
「駿河近郷『十二薬師縁起』」は、清水市文化財専門委員の勝瀬光安さんによって記載された冊子である。残念ながら作成年月日が記載されていないのでいつのものかはわからない。しかし、少なくとも戦後の昭和時代と思われる。
駿河近郷の十二薬師であるが、すべて旧清水市の中から選定されている。選定の時期も選定した人物も不明であるが、よく清水湊の近郷から選出したと感心しております。一度は、まわってみたい『駿河近郷十二薬師』であります。
一番 白華山禅叢寺 臨済宗清見寺末 清水市上清水 折下
二番 端陽山東泉寺 臨済宗清見寺末 入江岡
三番 瑞光山金剛法寺 臨済宗清見寺末 清水市渋川
四番 日東山西照寺 曹洞宗楞厳院末 清水市北脇
写真は、禅叢寺
五番 医王山祟寿寺 臨済宗清見寺末 清水市下野
六番 富谷山保蟹寺 曹洞宗長光者末 清水市大内
七番 吉祥山長昌寺(薬師堂) 曹洞宗眞珠印末草薙(小田)
八番 月光山鳳琳寺薬師堂 曹洞宗桃源寺末 中之郷
写真は鳳琳寺
九番 馬走薬師堂 曹洞宗楞厳院末 馬走堂の山
十番 妙音寺(現在鉄舟寺)村松 臨済宗 清見寺末
十一番 陽沢山東向寺 臨済宗宝 寺末 宮加三
十二番 医王山東光寺 臨済宗清見寺末 清水市横砂
写真は東光寺