(清水歴史探訪より)
さて、梶原景時、最後の戦いで武将と並んで名を遺した名馬がいました。
「景時が乗っていた、磨墨(するすみ)という有名な馬なんですが、山を登るのにお尻を向けて登ったという。そういうお話がありますね。下るようなふりを見せて山に登ると。敵を欺くためにね。あれ、有名な馬らしいですねぇ。
岐阜県にね、明宝村(めいほうむら)という村がありましてね、そこに『磨墨塚』というのがあるんです。
そこまで逃れてきたといって、向こうで磨墨の立派なお祭りをしてくれているんですよ。そのお祭り、私も招かれまして、何回か行きました。盛大にやってくれるんですよ。立派な道の駅のようなところがありまして、そこには立派な磨墨の像が出ているんです。
所在地:〒501-4301 岐阜県郡上市明宝大谷1015
TEL :0575-87-2844(0120-872844)
FAX :0575-87-2641
営業時間 :9:00~18:00 (磨墨の里公園 総合案内所)
それほど、向こうの方で今度はこの梶原の磨墨を祀ってくれているんですね。もちろん梶原の方も、その時はお祭りするんです。そういう風にこちらももちろん祀っておりますけど、岐阜の方でそういった磨墨を祀りながら、景時を祀ってくれたり、あるいは、愛知県犬山の興禅寺(こうぜんじ)さんでも、梶原一族を祀ってくれております。」
興禅寺
分類:国・登録文化財
種別:建造物
所在地:犬山市羽黒城屋敷16
所有者等:興禅寺
指定(登録)年:平成18年(2006)
時代:明治31年(1898)
興禅寺は、梶原景時が開基と思われる。
「開基」は、寺院の創始にあたって必要な経済的支持を与えた者
明宝村は、岐阜県郡上市と合併して、現在、その一部となっています。国道472号線、『せせらぎ街道』沿いにある、『道の駅 明宝磨墨の里公園』には、鎧兜に身を包み、弓矢をかまえた、景時の嫡男景季(かげすえ)を乗せ、尾をなびかせて疾走する磨墨の像がそびえています。