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6.『竜宮城』と呼ばれた『最勝閣』

(清水歴史探訪より)

 

「たぶん神社関係の何かの行列かと。その先には『竜宮城』と呼ばれた施設があったわけですね。」

「ええ。これは、日蓮系の最勝閣という、一般には三保の『竜宮城』といわれたのがこの最勝閣だったんですね。これ明治43年に、大阪から持ってきたそうです。」

「はい。この建物の建っていた場所というのは、今でも陸地なんですか。」

「それはですね、日本軽金属さん、あそこに今煙突がありますね。」

貝島御殿の写真なのですが、どこなのかよくわかりません。


(清水歴史探訪より)

 

「造船所の向こう側のところですね。」

「あれは貝島。昔、徳川家康が隠居していたときに、10男の徳川頼宣(よりのぶ)が駿河の城主になって約10年ぐらい。そのときに貝島御殿を建てたんです。

 清水には清水御殿と貝島御殿を建てたそうです。

 頼宣は10男坊なので、家康がかわいがりすぎて、子供のときから育てたというか、自分の身近に置いた。だから、徳川家康の隠居と同時に、頼宣も城代として駿河を治めて、それから紀州へ行ったそうです。その頼宣の跡地だと思う、その跡に、明治43年に最勝閣が建てられた。」

最勝閣の内部の写真

(清水歴史探訪より)

「御殿の跡にできた、最勝閣、『竜宮城』と呼ばれたわけですね。」

       東海の名所 三保最勝閣の富士

(清水歴史探訪より)

「そうですね。当時から富士山を眺めるには最高のところだった。ですから、北原白秋も歌に詠んでおるんですけど、『この殿は うべもかしこし しろたへの 不二の高嶺をゆたかにぞ見る』まあ、最高のあれですよね、賛辞の言葉を述べたんですよね。最勝閣の『最勝』というのは、『最高にいい』という意味も込めていますので、『最勝閣』という名前を付けたんだと思います。」

「昔から景観のいい、まさに観光名所であったわけなんですね。いろいろ景観は変わりましたけれども、富士山だけはそのままですね。」

「そういうことですね。私は今山登りやっているんですけど、富士山も遠くから眺める分にはいいですけど、実際登るのは大変ですから。」

「この羽衣木橋があったところで、しかも『竜宮城』のすぐ目の前から見るこの富士山というのは、鷲山さん、いかがですか。」

「景観そのものはちょっと昔と違いますけど、富士山は昔から変わりませんから。こういう筋の通った、雪の少し残った残雪の富士山が一番私は好きですね。今も、ここ清水港から見る富士山というのは、やはり日本一じゃないかなと思います。」

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税理士法人森田いそべ会計
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代表 森田行泰
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