6.『竜宮城』と呼ばれた『最勝閣』
「ええ。これは、日蓮系の最勝閣という、一般には三保の『竜宮城』といわれたのがこの最勝閣だったんですね。これ明治43年に、大阪から持ってきたそうです。」
「はい。この建物の建っていた場所というのは、今でも陸地なんですか。」
「それはですね、日本軽金属さん、あそこに今煙突がありますね。」
(清水歴史探訪より)
「御殿の跡にできた、最勝閣、『竜宮城』と呼ばれたわけですね。」
「昔から景観のいい、まさに観光名所であったわけなんですね。いろいろ景観は変わりましたけれども、富士山だけはそのままですね。」
「そういうことですね。私は今山登りやっているんですけど、富士山も遠くから眺める分にはいいですけど、実際登るのは大変ですから。」
「この羽衣木橋があったところで、しかも『竜宮城』のすぐ目の前から見るこの富士山というのは、鷲山さん、いかがですか。」
「景観そのものはちょっと昔と違いますけど、富士山は昔から変わりませんから。こういう筋の通った、雪の少し残った残雪の富士山が一番私は好きですね。今も、ここ清水港から見る富士山というのは、やはり日本一じゃないかなと思います。」