第二十話 三池平古墳を訪ねて
三池平古墳
住 所 静岡県静岡市清水区原
電 話 無し
場 所 JR清水駅「庵原」線
(吉原・茂畑方面)
「庵原中学校」下車
目 次
古墳時代は、3世紀から6世紀の弥生時代と飛鳥時代の間の時代です。古墳時代はよくわからない時代でもあり、神話の時代でもあります。清水の三池平古墳のあった場所は、昔は廬原国(いおはらのくに)と呼ばれておりました。したがって、三池平古墳は廬原(いおはら)氏の古墳ではないか?と言われております。しかしながら、廬原(いおはら)氏については、なにもわかりません。
三池平古墳はJ-STEPとよばれるナショナルトレーニングの隣にあります。三池平古墳の駐車場は、ナショナルトレーニングの入り口の駐車場であり、共用の駐車場であります。しかしながら、ナショナルトレーニングに行く人のほとんどが、三池平古墳の存在を知りませんでした。
三池平古墳は、景色がすばらしく、特に夜景がきれいです。一度、是非見てください。
日本独自の古墳、前方後円墳は日本の至る所にあります。ほとんどが巨大な古墳で、なぜこのような形になったのか?すらわかりません。調査をすると、当時の土木技術が予想外にレベルが高かったことがわかるそうです。
ピラミッドにしても前方後円墳にしても、こんな大きなお墓を作って、昔の人は何を考えていたのでしょうね?
すみません、ピラミッドはお墓でないかもしれませんでした。
竪穴式石室とは、古墳の頂部に縦に穴を掘り、石を石垣状に積んだ埋葬施設です。前方後円墳など首長墓の埋葬施設に多く見られ、古墳時代前期から中期に多いそうです。これに対して、古墳時代後期に古墳の横に穴を掘って、棺のおさまっている玄室までの通路を造ったのが横穴式石室です。
横穴式石室は何人もの遺体が収められていますが、竪穴式石室は一体しか入らない構造になっております。
「静岡市埋蔵文化財センター」は、井上馨侯爵の別荘『長者荘』の跡地にあります。「静岡市埋蔵文化財センター」は、土曜日・祝日・年末年始 はもちろん、第2・第4・第5日曜日が休みであります。
入場料は無料で、しかも普段は訪れる人も少なく、市役所経営だからできるサービスを提供しております。訪れてみると、予想外に一見の価値がある代物でした。暇つぶしに、是非、一度はご覧になってみてください。
「静岡市埋蔵文化財センター」の一角に、三池平古墳の副葬品のコーナーがあります。一つ一つに、名前が書いてあるのですが、字が小さくて読むのが困難です。さらに、写真を撮るとガラスがあるためピントが合いませんでした。さらに、金属製品は錆びているため後から見ると、どれがどれだったかよくわかりません。
というわけで、是非、一度実物を見ることをお勧めします。
今回は、神話の時代の話で、よくわからない時代の話です。しかもいわゆる登場人物がおりません。古墳時代の主役について考えてみました。古墳が主役なのはわかりますが、なんとなく親しみが湧きません。古墳時代の親しみやすい主役は、なにも喋らない埴輪のような気がします。
残念ながら、三池平古墳からはこれといった埴輪はでてきませんでしたが、自宅に帰ってきてから、埴輪の写真をながめてみました。