5.最近の清水駅前銀座商店街
(清水歴史探訪より)
昔の雰囲気を伝える、清水駅前銀座商店街ですが、新しい物も生まれてきています。
「このミナト市場(みなとマーケット)は、最近になって新しくなりました?」
「いわゆる昔の店舗数が減っちゃったもんですから、マーケットというよりも、今ではマンション、再開発でマンションにしちゃったから、『ミナト市場(みなとマーケット)』から、『ベイショップ真砂』というような、聞きなれない言葉に変えましたけれどもね。でも消費者にはやっぱまだミナト市場(みなとマーケット)の方が愛されている言葉ですよね。」
「ミナト市場(みなとマーケット)は、専門店が多いわけですよね。」
「ですから終戦後から、いわゆる営業関係の業務用が多かったもんですから、だから市場(いちば)的な雰囲気が残っている。一見すると、小売屋のただの店のようだけど、店の中に入ると扱っている物が、ちょっと専門的な色が強くて、だから一つの商品の袋自身もちょっと大きめ。一つの物を大量に売っているというのが、ここの特長。だからちょっとした専門店ですよね。」
「あと駅前銀座商店街は、昭和の香りと言いますか、懐かしさが漂っている商店街だと思うんですけれども、そうゆう雰囲気をお客さんに楽しんでもらえるといいですよね。」
「だから清水から出た方が清水に戻ってくると、『懐かしい、昔が匂う』と言われます。
ただそれを、どういう風に取っていいか?何にも変化していない、近代化されてないと悪く解釈するのか?やっぱりその昔ながらの雰囲気が残っていて良かったと解釈するのか?そこらへんの理解を、どうして取ったらいいかはわからないけれども、良い方に解釈してもらって『親しめる商店街だ』という言う風になってもらえればいいなと思います。」
「この商店街もアーケードになっていますので、雨の時には非常に便利で良いと思うんですが。」
「そうですね、雨が降った時には結構雨宿りとして通る子も多いし、お買い物も濡れない商店街ということで、結構便利はしていますけどね。」
「このアーケードももうずいぶん古い物なのでしょうか?」
「もう古いですね。40年ぐらい経つんじゃないんですか。もう大改修しなきゃならないですね。」
「最近は静岡市内でもアーケードの商店街というのは珍しくなっているような気がしますが。」
「もうほとんどないんじゃないんですか?基本的にはもう消防法でアーケードの新設は認められませんから、既存にあるものだけが改築や修理でもってあるだけで。そしてもう正直言ってお金が掛るじゃないですか。維持、管理が。だから皆取っていっちゃう。そしてアーケードを取った商店街って皆疲弊しちゃってる。だから清水駅前銀座商店街は頑張って残しているんですがね。」
「これも貴重な歴史の一部ですね。」
「そうですよね、歴史の遺産まではならないですけれども。珍しいですよね。」
『ミナト市場(みなとマーケット)』は建て替えられ、『ベイショップ真砂』として、新しい歴史を刻み始めています。
そして、昭和の香りを残すアーケードは、少しずつ姿を変えて行く清水駅前銀座商店街を静かに見守っています。
変貌する駅前
今、急激に駅前が変貌しつつあります。物販中心の駅前銀座商店街は廃れ、駅中心には、『ホテル』『マンション』『飲食店』などが増えてきました。
清水歴史探訪~~ 清水歴史探訪~~ 清水歴史探訪~~
お相手は、石井秀幸でした。
この番組は、JR清水駅近く、さつき通り沿いの『いそべ会計』がお送りしました。『いそべ会計』について、詳しくはホームページをご覧下さい。