4.神饌所(しんせんしょ)と実割梅
(清水歴史探訪より)
境内には、その明治を駆け抜けた人々の名も刻まれています。
(清水歴史探訪より)
「こちらがね、神饌所(しんせんしょ)と言って神様の食事を作る場所ですけれども、神様の台所ということですかね。
お祭りではここでですね、お供えを作って、そしてずっと回廊がありまして、この回廊を伝って本殿までお供(そな)えをお供えする、ということになっております。
国の重要文化財にね、こちら指定されております。
その前に紅梅と白梅がね、ちょうど花を咲かせておりますけれども、この本殿に近い方の白梅ですけれども、これは徳川家康公がお手植えになった梅の木と言われているんです。
駿府城にお手植えになった物を、明治になりましてここの宮司がここに移し植えたいということで、徳川慶喜さんの許可をもらいまして、こちらに移したんですね。
前に石碑が建っていますでしょう?あの石碑はですね、その謂れが書いてあるんです。
そして上の方に『実割梅の木』というの表額を書いたのが山岡鉄舟。
そして駿河の城のお庭に梅の木ありというところから梅の木の由緒を書いたのが勝海舟なんです。」
「まさに明治の名士達が集合していますね。」
注:実割り梅は、たやすく2つに割れて、中まで食べられる重宝な梅だそうです。