第七話 小島藩の痕跡を求めて
住 所 静岡市清水区小島本町構内
小島町字桑原
交 通 機 関 JR興津駅よりしずてつジャストライン
◆バス三保山手線 「栗原」下車、徒歩10分
◆ バス三保山手線 「小島」下車
◆ バス三保山手線 「小島」下車
目 次
私どもは一番最初に、『小島陣屋書院』を訪ね、その後、『酒瓶(さかべ)神社』、『小島陣屋跡』、『龍津寺(りょうしんじ)』を訪ねたのですが、ここではラジオ放送に合わせて『酒瓶神社』から説明させて頂きます。
(注)龍津寺と書いてりょうしんじ、羽衣伝説の漁師は白龍(はくりょう)、これ清水の方言??
説明を聞かなければ見過ごしてしまいそうな小さな神社、これが『酒瓶(さかべ)神社』です。この神社は、大酒解命(おおさかとけのみこと)、小酒解命(こさかとけのみこと)、および菅原道真公を祭った神社であります。大酒解命は、別名、大山祇神(おおやまつみ)と呼ばれ、小酒解命は、別名、木花咲耶姫(このばなさくやひめ)と呼ばれており、古事記にも登場するそうです。興味のある方は是非調べてみてください。菅原道真公については、あまりにも有名なので説明を省略致します。
小島陣屋は、明治に入り、尋常小学校として利用されたそうです。その後、昭和に入り、小島小学校が移転した時、小学校の代替地として使われたそうです。この結果小島陣屋跡は、現在は私有地となっているそうです。この時、藩主の書院建物が小島区へ払い下げられ、移築したそうです。
私個人としては、このような歴史的な土地は県か市が買い上げ、藩主書院建物を元あった場所に移築し、観光名所とするべきではないかと思います。
小島陣屋跡は高台に位置し、小島の町が一望できます。遠く向こうには、興津川が見えます。山城のあったと思われる山も見えます。小島陣屋後を、私有地としておくのはもったいないと思うのは私だけではないでしょう。小島の為、清水の為、静岡の為にも公有地として皆が楽しめるようになったらいいなと思います。なお、写真は案内人の久保田さんです。
小島陣屋跡は、石垣が現存し、あたかもお城の風情が残っておりました。お城というと、私はすぐに天守閣を思い出します。藩主書院建物も、お城に代わるものですから、さぞかし立派な建物だと想像しておりました。案内された藩主書院建物は、古ぼけた納屋のような建物で、説明を受けなければ気がつかなかったと思います。しかし、説明を受けると、その古ぼけた建物が御殿の跡の建物に変身しました。歴史に興味を持つと、古びた建物も価値のある建物に変わります。
最後に、『龍津寺(りょうしんじ)』を訪ねました。時間の都合上、龍津寺の中を見ることはできませんでした。機会があったら、是非中を拝見したいと思っております。龍津寺には、松平昌信公のお墓が祭ってあります。さらに、小島藩の家臣のお墓がずらり並んでおりました。龍津寺の後は、お待ちかねのお昼です。お昼は国道52号線にある『台湾料理 百味鮮 興津店』へ行ってまいりました。安くてボリュームがあり、食べきれませんでした。