7.広重美術館を後にして
(清水歴史探訪より)
ところで、『御幸亭(みゆきてい)』の茶室には、昔からの由比の人々の心を伝える名前が付けられています。
「茶室の所までは、板の間になっておりますけど、結仁斎(ゆいじんさい)…これも由比と関係ある名前なんでしょうか?字は…結ぶという字に仁に…。」
「これ結ぶという字ですけどね。由比は昔、塩をやる時、近所の人達が皆来て手伝って、そのお宅が終わると、今度は隣のお宅と…いうことで『結いをとる』、田植えでも結いをとるってありますね。共同作業です。それを意味してるんですね。
今は由比ヶ浜の由比ですが、ほんとはこの字は、私らの色々倶楽部はこの結を使ってます。」
「結ぶの方の結が本当の『ユイ』であると。」
「結納の結ぶですね。」
「結仁斎というが仁を結ぶということですね」
かつては、大名が泊まる本陣として。今は、観光客が足を止める由比本陣公園として。この場所は、歴史の足音を、刻み続けています。
お話は、ふるさと案内人の望月一成(もちづきいっせい)さん、静岡市東海道広重美術館学芸員の大石沙織(おおいしさおり)さんでした。
由比本陣公園は、東海道由比交流館が併設され、無料で見学することができます。
また、御幸亭は、入館料大人150円、小中学生50円で、月曜はお休みです。
そして、静岡市東海道広重美術館は、一般500円、大学生・高校生300円、中学生以下と静岡市内にお住まいの70歳以上の方は無料でご覧いただけます。
通常、月曜はお休みですが、海の日の祝日、7月16日(月)まで特別展が開かれています。
お相手は石井秀幸でした。
この番組は、さつき通り沿い、JR清水駅近くのいそべ会計がお送りしました。『いそべ会計』について、詳しくはHPをご覧ください。