5.回遊式庭園を案内されて
(清水歴史探訪より)
山岡鉄舟も絶賛した庭園に特別に案内して頂きました。
「普段はここは入れない場所なんですが…。」
「回遊式庭園は座敷に上がらないと見えないということになっていますが。」
「『御幸亭(みゆきてい)』の裏側のところに。」
写真は、御幸亭(みゆきてい)の裏側から撮った回遊式庭園
「今回は特別ですね。これ狭いですが回遊式庭園、小堀遠州が設計して造ったものですね。」
「ちょうど右側の所から石段の様な感じになっていまして。」
「そしてずっと回って降りてくるんですね。
写真は、御幸亭(みゆきてい)の裏側から撮った回遊式庭園
そしてさっきの細石、これなんですね。」
「大きな岩みたいに見えるんですが。一帯にいろんな小さな石が詰まってるわけですね。」
「そうですね、何年かのうちに一つの石に、固まりになるわけですね。」
「この庭園そのものがなんかちょっと小山のようになってまして。数メートルの・・。」
写真は、回遊式庭園にあったさざれ石
「借景(注)の形になってますね。」
「明治天皇がお休みになった頃もこういう景色だったんでしょうか。」
「もちろんそうです。」
(注)借景(しゃっけい)とは、日本庭園や中国庭園における造園技法のひとつで、庭園外の山や樹木、竹林などの自然物等を庭園内の風景に背景として取り込むことで、前景の庭園と背景となる借景とを一体化させてダイナミックな景観を形成する手法である。著名な借景庭園として、修学院離宮(比叡山)、円通寺の枯山水庭園(比叡山)、天龍寺の方丈裏庭園(嵐山・亀山)、依水園(東大寺南大門・若草山)、栗林公園(紫雲山)、玄宮園(彦根城天守)、足立美術館枯山水庭(勝山)、仙巌園(桜島)などがある。
明治天皇が三度も立ち寄った『御幸亭(みゆきてい)』は、現在当時の様子そのままに復元され、一般にも公開されています。
写真は、御幸亭の説明
「こういう展示とか全部復元されているんですね。」
「玄関入ってもすぐ畳になっていて全部畳敷きなんですね。」
「そうです、やっぱり茶室ですから。今の時代になってからは、この茶室はあまり…。お茶をやる人は興味があるんでしょうがね。」
「あの、ここ、入口の所が狭いですね。」
「狭いですね。どこも茶室はね、京都にある茶室も狭いですがね。あそこに窯(かま)が据えてあるんですね。」
「四畳半のちょうど真ん中の所が、畳が切ってありますけれども、ここに窯(かま)を据えて…あ、躙口(にじりぐち)もちゃんとあるわけですね。」
「だからふた月に一回ですね、お茶をたしなむ清水・静岡の人達がここに集まるんです。借りてやるみたいですね。」
「もしかしたら明治天皇もここでお茶を嗜んだりなさったんでしょうか。」
「そうですね。もちろんそうです。」