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 3.神明山1号墳について
(清水歴史探訪より)
 「これ今4号墳ということでしたけれども、そうすると1号2号3号、あるいは5号6号といった物はあるわけですか。」
 「はい。今は5号まで確認できています。実際に残っているのは1号墳と4号墳が残っているよっていうことなんですね。」
 「このちょうど今、神社の裏手になりますけれども、山のようになっていますが、この山というのも古墳の一部なんですか。」
 「ええ。その山自体がですね、まさしく神明山1号墳に当たります。神明山4号墳は神社の右手になりますけれども、南側ですね、になりますけれども神社の東側、神社の裏手にある山がまさしく神明山1号墳っていう前方後円型の古墳になります。」
「はい。そうしますと、この山というのは人工的に作られたわけですね。」
 
 「ええ、そうですね。当然、元々の地形を利用して作ってはいるんですけれども、盛り土がされていきますので、人工的な山というか大きな古墳になります。」
 「はい。」
 
 石室が見えている4号墳からさらに登ると、山の頂上のようなところに出ます。
 
神明山1号墳について(今あなたの立っている土の下が古墳です)
1.    形    前方後円墳。古墳の形に沿って石を並べてあります。(古墳の約西半分)
2.    大きさ  全体の長さがおよそ70m、後円部の直径が約40m。
3.    時代   前方部の形が、奈良県の有名な箸墓古墳(日本では最古級の前方後円墳)にた いへんよく似ている(ばち型)ことや、掘り出された土器の古さから、静岡県下で、最も古い時代に造られた前方後円墳(3世紀後半頃)ではないかと考えられています。

 
*お願い   考古学の上でも、たいへん重要な古墳であるとされています。地元のわれわれも、この郷土の文化遺産を大切にしましょう。並べてある石も、勝手に動かさないようにして下さい。
袖師地区まちづくり文化遺産整備委員会
 
 「今小高いところに上がってきますと、これが前方後円墳の一番上の部分。」
 
 「そうです。前方後円墳、前が四角で後ろが丸っていう形の、呼び名で前方後円墳になりますけれども、後ろの丸い部分ですね、高い部分になりますけれども、後円部と言いますけれども後円部に登った形になります。」
 「はい。その前方の方の方はどちらに向きますでしょう。」
 「今登ってきて左に曲がって山に登ったのが後円部なんですけれども、後円部をさらにですね、進んでいきますと、急に山が下っていきます。」
 「はい。」

 「で、平らな部分が見えるんですけれども。」
 「あ、そうですね。ちょっと公園のようになってますが。」
 
 「そうですね。今前方にですね、小さい石が並んでいる、赤く塗られている石が並んでいるのがお分かりになりますでしょうか。」
 
 「はい。ちょっと低くなって平らになったところに、赤い石が並んでますね。」
 
 「はい。あの赤い石がですね、古墳の形を示した物になります。あの赤い石から左手が古墳になります。
 本来はあの石の部分から高かったんですけれども、削られてしまって今は平らになってしまっているっていう現状なんですけれども、そのさらに左を少し見てみますと、今木がたくさん生えてますけれども、そこがまた少し高くなっているのがお分かりになりますでしょうか。えっと、そちらにちょっと行ってみます。」
 「今ここで少し下っていきます。」
 「ちょうど神社の真裏という感じですね。」
 「はい、真裏に出てきましたけれども、この少し下ったところ、ここが前方部になります。先ほど見た右手のですね、公園のようになっている平たい部分からすると、何メートルか高くなっているのがお分かりになろうかと思うんですけども。」
 
 「埋葬された場所というのはどちらになるんですか。」
 「後円部、今私達が登って下りてきた高い方が埋葬されている施設があるだろうという風な場所になります。」
  神明山1号墳 墳丘復元図
 
 「こちらの方はそうしますと、役割としては。」
 「お祭りを行ったりするような場所ではないかという風に考えられておるんですけれども、はい。」
 
 「はい。石室内というのは調査が行われたんですか。」
 「いえ。この古墳についてはまだ発掘調査は周りのですね、形を確認する調査に留まっておりますので、主体部については今は掘ることはなかなかないですね。実際には埋葬されているこの状態を保っていくのが保存的には一番良い状態だろうっていうことで、主体部、実際に人が埋葬されている部分ですね、その主体部と呼ばれる部分を発掘調査するということはまずないですね、はい。」
 
 神明山古墳の周りには清水ナショナルトレーニングセンターの近くにある三池平古墳をはじめとして、多くの遺跡や古墳などがあることが知られています。
 「三池平古墳っていうのが今この北東側にありますけれども、それが5世紀初頭の古墳なんですが、その後にこちらができたんじゃないかっていう推測がされておったんですけれども、この神明山1号墳の調査をするにあたりまして、周りのその古墳の形を確認する調査を行われているときに、3世紀後半から4世紀ぐらいの古い土器なんかが出てきてまして、あとこの古墳の形というのがですね、前方部が三味線の撥(ばち)の形をしている古墳だというのが分かりまして、前方後円墳の中でも古い形の物だということで、そういったことが静岡大学さんの方の調査で分かってまいりました。
 
神明山1号墳の周溝より出土した3~4世紀の古い土器
高杯(土師器:はじき)
高杯(土師器:はじき)
小型壺(土師器:はじき)
 先ほど言いましたように古い土器も出ているということからですね、5世紀初頭の三池平古墳よりも先行する古い古墳じゃないか、っていうのが今考えられていることになっています。」
 「じゃあ三池平の工事をやっていた人達はこちらの古墳が見えていたのかもしれないですね。」
 「そうですね。はい、見えていたと思います。」
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税理士法人森田いそべ会計
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代表 森田行泰
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