さて、時代と共に清水港で扱われる貨物や、立ち寄る船の姿も変わってきました。
「輸出品、輸入品なども随分変わってきているんでしょうか。」
「そうですね。ここは本当に一部しか紹介できなかったんですけれども、ボール類であるとかオートバイ、こういったものも皆さん馴染みの深いものですけれども、輸出入をされていますね。」
「清水港にはそういった貨物を運ぶ船ばかりではなく、いろいろな船がいるようですね。」
「そうですね。清水はこちらは皆さん見たこともあるかと思うんですけれども、新興津埠頭に停泊をよくしております、JAMSTEC(ジャムステック)の『ちきゅう』になります。
こちら、今でも南海トラフの地震のメカニズムを探ったりですとか、それから皆さん今かなり有名になってきましたので、ご存知の方も多いと思うんですけれども、『燃える水』、メタンハイドレードを探したりとかしている船になりますね。
国立研究開発法人海洋研究開発機構(かいようけんきゅうかいはつきこう)、
(英: Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology、英: JAMSTEC)
略称はJAMSTEC(ジャムステック)、海洋機構。既存の調査船や潜水船などに加え、2004年の独立行政法人化の際に東京大学海洋研究所から移管された調査船を用いて、海洋、大陸棚、深海などを観測研究する。スーパーコンピュータで一時期世界一となった地球シミュレータなどの大型計算機を用いて、気候変動や地震などに関するシミュレーション研究をする。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清水の港というのは、東名高速道路の清水インターから車でもわずかに5分ほどですね、これだけインターから近い港というのは、他にありませんので、荷物の積み下ろし等にもかなり利便性がありますので、清水の港を『ちきゅう』がかなり頻度高く使っていただいておりますね。」
「ほとんど母港みたいな感じになっているようですね。」
「そうですね、はい。」
「そして、海の上を県道が走っているというのも、珍しいところですね。」
「あ、そうですね(笑い)。『県道223』ですね。フェリーの航路を『富士山』ということで、『県道223』という風に名前をつけて使っておりますね。」
「はい。」
県道223号について
静岡市と伊豆の周遊ルートが実現
県道223号は、静岡市清水区の清水港から伊豆市土肥を結ぶフェリー航路全長約30キロに当たります。全国でも唯一、観光に特化した海路を県道として認定しました。正式な路線名は、「県道223号清水港土肥線」です。
これまで伊豆地域と静岡市は駿河湾を隔てているため、観光面での連携が不十分でした。このため、県道223号の誕生を契機として、地域一丸となって観光交流人口の拡大を図るために、駿河湾を取り巻く市町、観光協会、交通事業者などが集まり、「環駿河湾観光交流活性化協議会」が発足しました。両地域が一体となって観光交流促進や、広告宣伝、周遊ルートの開発を進めます。
客船や練習船、貨物船のほか、地球の内部を探る科学調査船も姿を見せる清水港。目には見えませんが、海の上を走って、伊豆の土肥とを結ぶ県道223号線も、清水港が起点です。