１.蒲原・旧志田邸を訪ねて
（清水歴史探訪より）
清水歴史探訪～～清水歴史探訪～～清水歴史探訪～～
毎月第二土曜日のこの時間は、清水区内各地に残された歴史の香りを訪ねます。
清水区を横切る旧東海道のうち、歴史街道として江戸の雰囲気を残しながら整備されているのが、旧蒲原宿です。
旧街道沿いに保存されている古い建物の1つ、国の有形登録文化財にも指定され、資料館としても公開されている、旧志田邸を訪ねました。「東海道町民生活歴史館・東海道57次（つぎ） 中山道（なかせんどう）67次交流館」館主の志田威（しだ・たけし）さんにご案内いただきます。
「この建物は、一体どういう由来のあるものなんでしょうか。」
「もともと蒲原宿で、お米とか塩を扱っておりまして、最後に醤油を作り始めたんですけれども、宿場の食べ物関係を扱っていた家でございます。慶長年間に東海道が指定されたときは、線路より南側でございましたけども、元禄12年8月に高波が来て宿場全体がやられました。その後、こちらに引っ越してまいりまして、したがって元禄13年（1700年）からの東海道がこちらでございます。」
「築何年ぐらいになるんでしょう。」
「嘉永7年11月4日の地震、すぐに年号が安政へと変わりましたので、一般的には安政の地震と言われていますが、それで被災しました。その後の再建から計算しますと、ちょうど160年でございます。」
「安政の、いわゆる東海地震だったわけですね。」
「そうでございます。三島大社から新居（あらい）の関所まで被災したと言われていまして、非常に大きな地震だったようでございます。」
