(清水歴史探訪より)
この地を襲った災害の記録を伝え、家康公の命を救った海長寺。もしも、当時の住職の対応が違っていれば、家康はここで討たれていたのかもしれません。そして、家康による天下統一の夢は破れ、300年続いた泰平の世はおとずれなかったのかもしれません。
かつては、海の中のように見えたというこの海長寺の周辺も、今では大きな工場や住宅などが建ち並び、すっかり景色が変わってしまいました。しかし、境内にそびえる椿の老木は、今も歴史の分岐点になった場所を伝えているようです。
第二次世界大戦でも焼失しなかった鐘楼
(清水歴史探訪より)
お話は、『日蓮宗本山 龍水山 海長寺』山務員の小野啓雅さんでした。
なお、海長寺に伝わる宝物や歴史資料をおさめた聖宝殿は、希望があれば一般にも公開しているということです。
清水歴史探訪~~清水歴史探訪~~清水歴史探訪~~
お相手は、石井秀幸でした。
この番組は、JR清水駅近くさつき通り沿いのいそべ会計がお送りしました。いそべ会計について、詳しくはホームページをご覧ください。
清水では、法華経(=日蓮宗)のお寺というと『龍華寺』が有名です。実は、私は『龍華寺』は知っておりましたが、『海長寺』というお寺は名前すら知りませんでした。今回、『海長寺』に来て初めて『海長寺』は本山の称号があり、『龍華寺』は一般寺院であることがわかったのです。
日蓮宗では、一般寺院は5,000以上あり、本山と呼ばれるのは全国で56しかないことを聞きました。帰ってから、ほんの少し『日蓮宗』を調べてみました。
日蓮宗の総本山は身延山久遠寺であります。次に大本山の称号を持つのが、誕生寺(千葉)、清澄寺(千葉)、中山法華経寺(千葉)、北山本門寺(静岡)、池上本門寺(東京)、妙顕寺(京都)、本圀寺(京都)です。本山には霊跡寺院(れいせきじいん)と由緒寺院(ゆいしょじいん)があります。霊跡寺院の方が数が少なく格が上のような気がします。静岡県では霊跡寺院としては、伊東市にある仏現寺(ぶつげんじ)、富士宮の本門寺(ほんもんじ)、富士市の實相寺(じっそうじ)がありました。由緒寺院に該当するのは静岡県では、清水の『海長寺』を含めて9つほどありました。
一度は、総本山と静岡県の霊跡寺院ぐらいはお参りに行こうかと思っております。