1.久能山東照宮を訪ねて
(清水歴史探訪より)
毎月第二土曜日のこの時間は、清水区内各地に残された歴史の香りを訪ねます。
最終回は、徳川家康公の墓所として。また、国宝としても新たな注目を集める、久能山東
照宮を訪ねました。宮司の落合偉洲(ひでくに)さんに、社務所から家康公の墓前まで春の花が咲き始めた境内もご案内頂きました。
「ご立派な門ですね。」
「ええ、これはね、山の中腹にもう一つ一(いち)の門というのがありまして、ここにあ
りますのは二つ目の門になりますけれども、楼門(ろうもん)と言う風に言ってます。」
「大変高価な朱塗りといいますか、いろいろな色が使われていますね。」
「そうですね、屋根は銅瓦に黒漆が塗ってあります。そしてその下は朱漆ということにな
りますかね。漆が塗ってありまして、その上に金箔があったり、それから金具が取り付け
てあったりして、やっぱりこの手の門でもね、かなり重厚な立派な門に入ると思いますね。」
「また石段が大きいですね。」
「そうですね。この昔はね、ここはお城があった所なんですよね。ですから、攻めにくい
ように割と高い石段になっていると、いうことですよね。」
「お城の名残なんですか?」
「そうですね、久能城と言ってましたけどね。」
一段一段が大きな石段を上り、楼門をくぐると、早速さまざまな建物が並んでいます。